じーちゃん
実家に帰ってます。
暇人だなんて罵らないで下さい。
…いや、もっと罵って!!
もっと汚い言葉をボクに投げかけてください。
「この汚らしいブタが!」等のコメント、お待ちしております。
こんばんは、歩く変態、
ゆうすけ”わんわん”119MHzです。
今回はじーちゃんの看病の為に帰国しました。
ボクのじーちゃん、今はひとりしかいないんですよ。
だからってなんもないんですけども。
じーちゃんはね、ボクが子供の頃からいつもそばにいました。
畳屋さんで、いつも重い物を持っていたじーちゃんの手は、
骨張っていて、ちょっとだけ怖かった。
共働きで忙しかった両親の代わりに、
幼稚園の行事に出てくれたこともあります。
無口だけど、頼もしいじーちゃんでした。
あれから十数年、じーちゃんはちょっとだけ変わりました。
畳屋の看板を降ろし、日課のビールを飲まなくなりました。
足が悪くなって、正座がちょっとできなくなりました。
耳が遠くなったのか、声をかけてもあまり反応してくれません。
指がどうしても震えてしまいます。
そして今、じーちゃんは病院のベッドの上で、毎日を過ごしています。
今度はボクらが支えなきゃね。
…いやいや、まだまだじーちゃんにはがんばってもらわないと。
早く元気になって、また野菜を育てて貰わないとね。
じーちゃんの育てたキュウリや白菜が好きだから。
みんなみんな、じーちゃんが大好きだから。
入院生活もちょっと疲れて、ご飯も喉を通らない…
そんなじーちゃんに少しでも元気になってもらいたくて、
ご飯の時間になるとじーちゃんのとこへ行きます。
見栄っ張りなじーちゃん、孫の前で弱気な姿は見せられないのか、
いつもより多く食べてくれているみたいです。
時々ばーちゃんと一緒にじーちゃんのところへ行きます。
ばーちゃんが顔を見せると、じーちゃんは喜びます。
愛の力は偉大だな、と思いました。
年を重ねても、互いを思いやれる夫婦になりたい、
ボクもそんなおよめさんを見つけないとな、と思いました。
……で、ボクへの好感度はどれくらい上がりました?
あ、次の休みにデート誘えるくらい?
…デート場所は?
遊園地か図書館の二択?
………ちゅーくらいできそう?
そうかそうか、そりゃあ良かった。
じーちゃんも喜ぶ。