ひとりのよるに

  

3時過ぎに家に帰り着き、ウイスキーを飲みつつチョコをつまんでいると、

DVDの返却期日が昨日まで、ということを思い出しました。

今朝までに返せば延滞料金は取られないのですが、

何しろお酒を飲んでしまったため、運転ができません。

どうしようかと思い、結局家から歩いて片道20分ほどのところにあるゲオまで、

てくてく歩いていくことにしました。

散歩ってのはいいですよね、ちょっとオッサン臭い趣味な気もしますが、

やっぱり朝の、生命の目覚めってのを感じることができますもんね。

ただ、この"いい気分"を妨害するひとりの若者が…。

「おーい、お兄さーん、ちょっといいかなー？」

うるせー、今キャッチに構うほどココロのゆとりはねーんだよー。

「お兄さーん」

……もうシカトだろ。



ただ、今思えばボクの住んでる周辺に歓楽街なんてものは存在しないし、

そもそも開いているお店すらないんですよ。

振り返るとヤツがいました。

警察官でした。



彼は酔ってフラフラになっているワタシにこういいます。

「いやぁ、ここ最近不振人物の情報が寄せられているので」

「それにしてもお兄さん飲み過ぎじゃない、大丈夫？」

「ちょっと身分証見せて貰える？」

「…ふーん、まあ、気をつけて帰ってね」

そう言うと彼は交番へと入っていきました。



あの人ね、絶対ボクを犯罪者として見てたね、うん。

しかもただの犯罪者を見る目じゃなかったね、

ありゃ完璧に性犯罪者を見るときのソレだった。

俺にはわかるよ、ああわかるさ。

疑われてる、ありもしない疑いをかけられようとしている。

ただ、もういいんです。

この際性犯罪だろうと強盗だろうと間違われるのは構いません。

ボクが犯罪予備軍にいることは間違いの無いことなのですから。



さて、今日はどんな一日が待っとるんでしょうか？

海に行くのか？

それとも思い切って大型二輪の免許取りに行っちゃう？

いや、おとなしく学校でお勉強？

もうめんどくさいし全部やっちゃえばいいんじゃね？

ただ、何するにしても今は仮眠とってからですな。

15分寝るので起こしてくださいまし。

100%寝なくてもいいカラダになれたらなぁ。。。

訓練したらなれますかねぇ。